トラックドライバー甲子園、
優勝!
㈱カワキタエクスプレス
Oさん
勤続8年目
前職
ガソリン
スタンド
憧れのドライバーになるために来たものの…
父がトラックに乗っていたこともあって、幼い頃からトラックは大好きでした。初めてトラックに乗せてもらった時のことは今でも忘れられません。幼いながらになんて大きいんだと思いましたね。幼稚園を休み、父のトラックの助手席に乗って出かけたのはいい思い出です。大きくなってからも車のゲームでよく遊んでいました。そんなトラック少年だったので、将来の夢も当然トラックドライバーでした。すぐにでもトラックを運転したかったので、高校卒業後は弊社への就職を希望していたのですが、最初は母にとても反対されました。大学に行ってほしいという思いや、親の世代は当時流行ったドラマの影響で「トラック=不良」というイメージが強かったこと、何よりも事故の危険が付きものな仕事なので説得するのは大変でした。それでもなんとか分かってもらえて、無事働き始めることができたのですが、初めの2年はトラックを運転することはできませんでした。
青森から鹿児島まで
中型免許は普通免許取得から2年、大型免許は3年経つことが条件なので、普通免許を取ったばかりだった僕は憧れのドライバーではなく引越部の配属になりました。すぐトラックに乗れると思っていたのでショックでしたね。でも落ち込んではいられないので、2年間は引越部で運送の基礎を学びました。それから晴れて一般輸送部に配属となり、念願のトラックドライバーとして働いています。現在はフリーという電話一本で全国各地へ配送する業務を担当しているので、日によって行き先も荷物もバラバラです。荷物の扱い方もすべて違うので、覚えなければいけないことが多くて大変なこともあります。今乗っているトラックは給油タンクの容量が500Lもあり、燃費が3~4kmなので1800km前後走ります。上は青森から下は鹿児島まで行きました。往復で3日くらいかかりましたね。お風呂はどうするの?とよく聞かれるのですが、サービスエリアやパーキングのガソリンスタンドにあるシャワーを借りています。シャワーのために1時間待ったこともありました。同業の方ばかりが並んでいましたね。
人と関わるのが大好きです
いろんな所に行けるっていうのがこの仕事の魅力だと思います。その分、どんなお客様の所に行っても恥ずかしくないよう自分自身はもちろん、トラックも常にきれいにしています。雨が降るたびに洗車してるので、だいたい週1回の頻度で磨いていると思います。おかげで「車きれいだね」って褒めていただけることも多いので嬉しいですね。また、僕らの仕事って時間通りに着くことが当たり前の業界なのに、不意打ちで「間に合わせてくれてありがとう」と言われるととても嬉しくなります。影の努力を分かってもらえたような気がします。そうやっていろんな方とコミュニケーションをとるのも楽しみのひとつです。あとは、毎日トラックに乗っているおかげで道幅が体感的に分かるようになりました。その道を通れるかどうかで到着時間が大幅に変化しますからね。普段はスマホの地図アプリで道を確認するのですが、最初は良かったのに急に道が先細って1km近くバックで戻ったこともあり、過信しちゃいけないなと思いましたね。休日は遊びに行くことがほとんどです。この冬はスノボでたくさん滑りましたし、夏はBBQしたり、基本的にアウトドアですね。人と関わるのが大好きなので、ずっと家にいることはあまりありません。
第4回トラックドライバー甲子園で優勝しました
ドライバー個人に焦点を当てたトラックドライバー甲子園という大会があるのですが、2017年の大会で当社のチームが優勝しました。プレゼン形式で行われ、情報系の学校出身の僕がプレゼンの資料作りを担当しました。まさか優勝できるとは思っていなかったので嬉しかったですね。当社は「子供達が憧れる仕事に」という理念で運営しているので、トラックドライバーのイメージを変える一歩にできたかなと感じています。今後はしばらくはドライバーを続けたいですね。免許を制覇したいので、トレーラーの免許も取るつもりですが、当社にはトレーラーがないので、社長に提案しています。ただ、10年後、20年後を考えるとマネジメントに回ることも選択肢のひとつとして考えてはいます。やはり体力仕事な部分もあるので。どちらにせよこれからの運送業を変えていくためにも、ただ運転して荷物を運ぶ人ではなく人間性で勝負できる人になりたいと思っています。