
宅配から大型ドライバーへ
華麗に転身
㈱ネストロジスティクス
Tさん
勤続約5年目
前職
宅配
ドライバー
女性のトラックドライバーってカッコいい!
以前はお弁当の宅配ドライバーをしていました。その日もいつものようにお家を回っていたのですが、信号待ちをしていると大きなトラックが目に入ったんです。よく見ると運転席にいたのは女性でした。そのとき「トラックに乗っている女性ってかっこいいな」って思ったんです。同時に、「なんで私はこんな小さい車に乗ってるんだろう」って。いてもいられなくなって、お弁当の宅配ドライバーを辞めて大型免許の取得補助制度がある弊社に入社しました。免許を取ってすぐに4tトラックに乗らないかと誘われたのですが、はじめは怖くて乗れませんでした。というのも一般的な4tトラックと違い、ロングタイプと言われる少し長めの車両だったので乗りこなせる自信がなかったんです。せっかく大型トラックに乗るために会社に入ったのに、怖くてトラックに乗れない日々を送っていました。

怖いポイントが分かれば怖くない
私が4tトラックに乗れるようになったのは、一緒に就職した友人がきっかけでした。私より先に4tトラックを運転している友人の姿を見て、私にも乗れるはずだって思えたんです。それで運転してみたら、やっぱり怖かったんですけどね。でも、前みたいに漠然とした不安はありませんでした。ブレーキの感覚や周囲の距離感など、気を付けなければいけないポイントが次第に分かっていったので、そこを注意すれば大丈夫だって感覚として身に付いたんでしょうね。はじめのうちは休み明けの度に不安でドキドキしていましたが、今は慣れました。ただ、ニュースでトラックの事故を聞いたりすると、もし自分だったらって思うことはありますね。トラックは車体が大きいので、大きな事故になりやすいんです。常に気を引き締めて運転しなければいけないなと感じています。

パワーゲートのおかげでらくらくです
現在は中国地方の配送を担当しています。家具を運ぶことが多いですね。重い物も多いのですが、今乗っているトラックには「パワーゲート」と呼ばれるリフトが付いているので上げ下ろしは機械がやってくれます。あとは台車に載せて運ぶだけなので、想像されているより重労働ではないですね。よく女性が少ない業界で大変じゃないの?と心配されますが、私は大変だと思ったことはありません。ありがたいことに、顔を覚えてもらえたり声をかけていただけますし。個人的に苦労しているのは食事ですね。パーキングで食事するのが苦手なんです。なので、コンビニでご飯を買って車内で食べることが多いです。

ドライバーは生きるための手段
運転しているときは一人の時間になるのがトラックドライバーの魅力だと思います。運転には気を付けなければいけませんが、人目も周りも気にする必要がないので自由ですね。運転中はよくラジオを聞いています。ニュースが多いので、流行りの音楽とかはあまり分からないんです。この前は川柳の番組を聞きましたが、おもしろかったです。周りには渋すぎるって言われましたが。車の運転は特に好きっていうほどではないですね。生きるための手段だと思っています。でも、レジ打ちのアルバイトなども経験しましたが自分は体を動かす仕事の方が性に合っているなと感じたので、今の仕事は楽しいです。私は趣味がなくて、休日は家でごろごろしたり寝たりすることが多いのですが、テレビで「趣味がなくても仕事をする時期だと思えばいい」って言っていたんです。それまでは趣味がないことはネガティブなことだと思っていましたが、それを聞いた時に今のままでいいかって思えました。今はできるだけ長く働ければと思っています。60歳くらいまでドライバーとして働けたら嬉しいですね。
